新連載 : ユーザー側・発注者も知っておいた方が良い、NI-USRPのReadmeの読み方を学ぶ(3)

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こんにちはドルフィンシステム福島です。

今回は「NI-USRPドライバReadmeに書かれている重要情報の読み方」の第3回目。

今回は、具合が発生した場合の情報の集め方について解説します。


NI-USRPドライバのKnown Issues Listを読む

USRPを使っていて挙動がおかしな場合、それはもしかすると既知の不具合かもしれません。
既知の不具合は、ReadmeからリンクされているKnown Issues Listに一覧でまとまっています。

※Readmeのリンクから飛んでいくことが出来ますが、NI USRP 17.0 Readmeからリンクされているのは NI USRP 16.1のKnown Issue Listなので、別途検索してください。


このリンクからジャンプできるがリンク先がおかしいときもある

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"ni usrp known issue"と検索するといくつかヒットするので、最新を選びます。

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2018/01/21現在の最新Known Issues Listはこちら。


NI-USRP 17.0 Known Issues List
http://www.ni.com/product-documentation/53710/en/


17.0にリストアップされている既知の不具合は、35件です。


全部が全部バグや不具合ではなく、

LO周波数の設定は、クロックが安定するまでに遅延が必要です。

という極々忘れがちな情報提供も含まれています。一度目を通しておくとよいです。


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ディスカッションフォーラムで確認する/投稿する

もしKnown Issue Listに無い場合は、ディスカッションフォーラムで検索してみるか投稿してみると良いです。
もしかすると返事が返ってくるかもしれません。


NI 製品ディスカッション
https://goo.gl/hDtSyZ


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しかし日本のディスカッションフォーラムでは、USRPに関する投稿は散発的なので英語でもよければNI本社のディスカッションフォーラムが良いです。
以下のように検索するとUSRPに関してのフォーラムが出てきます。

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USRP SOFTWARE RADIO
https://forums.ni.com/t5/USRP-Software-Radio/bd-p/500

こちらのフォーラムでは、先進的で深い議論がされていることもあり、一度は検索してみると良いです。またサンプルVIが添付されていたり他のページへ誘導されていたり、質・量ともに日本のフォーラムよりも豊富です。

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Ettus Researchの資料を確認する

USRP製品は、ナショナルインスツルメンツの子会社Ettus Researchが開発とNIと平行して販売も行っております。Ettus ResearchのKnowledge Baseには、USRPのマザーボードやRFドーターボードの設計資料や詳細な資料などが揃っています。

かなり深いレベルの資料なので、初心者向きではありませんが目を通しておくとよいです。

https://www.ettus.com/support


ナショナルインスツルメンツに問い合わせをする

もしお手上げの場合ナショナルインスツルメンツのサポートに問い合わせをしてみるのも手です。

2017/11/20の

解決 : USRP-RIOで受信データ落ちしてもエラーが表示されない場合がある。その現象とは?

で取り上げた問題ですが、この問題は、

ナショナルインスツルメンツ内では既知の不具合でしたが、外部に公開はされていない軽微な問題

として扱われていたようで、Known Issue Listにはリストアップされていませんでした。

もしお手上げの場合は、より深い情報を持っているナショナルインスツルメンツさんのサポートに問い合わせをしてみてください。

問い合わせ先ですが、もしナショナルインスツルメンツの担当営業をご存じの場合はその方に問い合わせても良いと思いますし、また以下の、

技術サポートページ→「サービスリクエストマネージャ」→「新規サービスリクエストを開始する」

からサポートを受けられます。(はずです。すいません私は直接SEの方に連絡をしてしまうので一般的な手続きはよく分かっていません)

技術サポート
http://www.ni.com/ja-jp/support.html

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まとめ

USRPに関しての不具合を確認する方法は以下の手段です。

  1. Known Issues Listを見る
  2. ディスカッションフォーラムで検索・投稿する
  3. Ettus Researchの資料を確認する
  4. ナショナルインスツルメンツに問い合わせる

の順番で行えば良いと思います。

私たちドルフィンシステムは、今回解説したような不具合情報を確認しながらSDRシステムの開発を行っており、お客様の要望に応じた最適な無線システムを提案しています。

SDRを用いた無線システムのご要望はドルフィンシステムへ

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