ウクライナとSDR

こんにちはドルフィンシステム福島です。

8年前の2014年、ロシアに併合されたクリミア半島。

ここに住む Stanislav Stetsenkoは、2021年6月25日ロシア連邦保安庁に拘束されました。
RTL-SDR(USB受信機)とAirSpy  SDR#(ビューアアプリ)を使用し、ウクライナ諜報機関のためにロシアの軍用機の飛行データを収集していた、という理由です。

反逆罪でクリミアで逮捕されたアマチュア無線家
https://grani-ru-org.appspot.com/Politics/World/Europe/Ukraine/m.282043.html

ロシア連邦保安庁が公開した拘束時の動画

真偽は不明ですが、反逆罪で懲役25年の刑になりモスクワの刑務所に移送されたようです。


使い方次第

拘束された彼がウクライナの諜報機関のたために働いていたかどうかは私には分かりません。

しかし確実なのは「SDR(無線)という技術を使う」という事はそれなりのリスクを伴う行為であるということです。

「日本で普通」にSDRを楽しむ・仕事で使う分には問題ないでしょう。しかし私が海外のある国に出張や移住し、RTL-SDRやUSRPでキャプチャをしていたらどうでしょう。受信するだけなら問題ないでしょうか? 

でも本人は知らなかった軍事基地や秘密の施設が近所にあったとしたら。

中国では、2015年以降スパイ容疑で拘束された日本人が16人。

SDRでなくてもカメラや録音でも同じリスクはありますが、振る舞いや行動は時と場所に注意した方が良さそうです。


戦略爆撃機の音声通信を聞く

2022/02/24ロシアがウクライナに侵攻しましたが、ロシアの戦略空軍が8131KHzを使って音声通信をしているので、RTL-SDRを使用して爆撃機と管制とのやりとりを聞いている方々がヨーロッパにいらっしゃるようです。

"WebSDR"は自宅に置いてあるSDRをWebで世界に公開出来るサービス。オランダで公開されているSDRで聞くことが出来たそうです。

私は聞く気になれませんが。

まとめ

日本からウクライナまで約8000km。
離れているとは言え、日本とウクライナは隣の隣の国。人ごととは思えません。

早期にウクライナに平和が訪れ解決することを望んでいます。


リンク

CRIMEAN RESIDENT ARRESTED UNDER ACCUSATION OF SPYING FOR UKRAINE WITH RTL-SDR DONGLES
https://www.rtl-sdr.com/crimean-resident-arrested-under-accusation-of-spying-for-ukraine-with-rtl-sdr-dongles/


RUSSIAN BOMBER HF ACTIVITY, AMATEUR RADIO / SDR HOBBYIST WARNING AGAIN
https://www.rtl-sdr.com/russian-bomber-hf-activity-amateur-radio-banned-in-ukraine-sdr-hobbyist-warning-again/


コメント