SDR/USRPに適したPCの選択方法

買ってはいけないUSRP


こんにちはドルフィンシステム福島です。

本来ならラズパイとUSRPの内容にするはずでしたが、是非お知らせしたい事が出てきましたので内容を変更してお届けします。

ところで皆様のお手元に迷惑メールは来ていますでしょうか?
メールもクラウド型になって以来、ほとんどシャットアウト出来ていますがいくつかの営業メールはすり抜けて到達します。

ある日メールが。
ん? USRP?何だこの型番。



どうもUSRPを販売しているらしいが
早速URLにアクセスしてみると・・・
な、なんだこれは、




うわー。
USRPのパチモンだー


しかも売れ筋が揃ってるぞー。
新しいUSRP N310シリーズもあれば、


USRP B200やB200miniもあって、


よく使うX300(NI USRP2954R)もある。



ドーターボード類のラインナップも売れ筋ばかり。


対応ソフトウェアも色々揃ってます。
まあ色々コンプライアンス違反してますね。


動いてますね

「解決方案」のページには、5GやMIMOなどの紹介ページがあり、動画で見ることが出来ています。

こちらはWiFiかLTEのEVMを測定中。右奥のノートPCはLabVIEWが動いていますね。


こちらは2台のUSRPでMIMOの試験中?
N210の筐体はアルミ削り出しのようで、ノイズ対策もバッチリ!(っておい)


以下は、X310でレーダーの測距中。
このオフィスの雰囲気はいかにもハード屋さんですね。
この雰囲気は世界共通か・・・


うーん。
なんだかちょっと悔しいぞ。
ちゃんと動画で動いているところを見せているあたり、なんだか負けたなって感じがしました。

購入も出来る

メールにあったURLをクリックするとAliExpress。
ガジェットを購入するために、個人的に何度かお世話になっております。


X310も売ってますが、意外と高いですね。


こちらがEttusの正規品。



価格差は、
$5714-$4856.9=$857.1 

いやいやこれなら、正規品買いますよね。数多あるリスクを冒して購入できないなぁ。

こんなの買ったらNIのパートナーから外されちゃいますよ。
皆さんも購入してはダメですよー。

USRPを購入するような日本の会社や団体がこれを買うとは思えませんが。コンプライアンス的に無理ですね。

一体何者

ABOUT US(https://www.luowave.com/Content/549779.html)を見てみると、2012年創業で本社は武漢。

場所は、武漢光谷。
「光谷」は"オプティカルバレー"を意味する言葉で光通信産業の集積地のようです。シリコンバレーのように通信関連の企業が集まっているのですね。

従業員は、武漢大学と北京航空航天大学の卒業生と留学生が働いているとのこと。
この写真も本物かなあ?
でもこういう会社で働いた職歴が付いちゃうと、ちゃんとした企業に就職できないですよね・・・


中国国内の取引先は、ファーウェイもあれば清華大学や中国科学院とも仕事はしているようです。


それにしても、こういう会社の取引先って同じですね。
国の研究機関や大学、キャリアの研究所、メーカーの研究所。こういう所は日本も中国も同じようです。

まとめ

この件について日本ナショナルインスツルメンツさんに問い合わせを致しました。
すると、
1. NI本社も既に把握している
2. このハードウェアを使わないように注意喚起している
とのことでした。
ハードウェアだけでなくビジネスモデルなどすべてをマルパクリなんですね。

今回は、USRPに関する注意喚起を目的としたメールニュースです。
このような会社の製品は購入しないようにしてください。

以上、ドルフィンシステム福島でした。








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