SDR/USRPに適したPCの選択方法

PluteSDRがIIO Oscilloscopeで認識しないとき

簡易的に使用できるSDR機器として人気な、PlutoSDR(正式名称はPlutoSDR?ADALM-PLUTO?)。

簡易的なスペアナ機能でちょっと信号を見てみたり、サンプルでLTE信号が用意されていたりMATLAB MATファイルを送信出来たり簡易的なSGとしても有用です。

2017年に発売開始されてもう5年。

ファームウェアや制御ソフトのIIO Oscilloscopeも大分バージョンアップを重ねています。

毎日、便利に使っていたPlutoSDRですがある日新しいPCで使用しようとすると、PlutoSDRが認識しないことがありました。

どうもIIO OscilloscopeとPlutoSDRのファームウェアバージョンが適合していなかったようです。

このような時はPlutoSDRのファームウェアをバージョンアップします。


(現象) IIO Oscilloscopeで、認識しても無効

PlutoSDRをUSB接続し、IIO Oscilloscopeを起動しても一向に認識されません。


本来であれば下図のようにデバイス情報が表示されるはず。


ファームウェアのバージョン確認

デバイスマネージャーでポート番号を確認します。


ターミナルソフト(puttyを使いました)で、シリアルポート接続をします。9600bpsです。

ログインは、ユーザ名root, パスワードanalogでOK。
ログイン画面にファームウェアのバージョン表示されます。下図ではv0.26。
以下のコマンドでも取得可能です。

$ iio_attr -a -C fw_version


ファームウェアの更新

次にファームウェアを更新します。以下のURLのPlutoSDR Releaseをクリックします。

https://wiki.analog.com/university/tools/pluto/users/firmware


2022/08/22時点の最新はv0.35。


下にスクロールしてplutosdr-fw-v0.35.zipをダウンロードします。


PlutoSDRはUSB接続するとドライブとして認識されます。

ダウンロードしたzip内のpluto.frmを、PlutoSDRのドライブ(ここではFドライブ)のルートにコピーする。


ドライブとして認識しているPlutoSDR


コピーしたらPlutoSDRをイジェクトする


イジェクトが完了すると、PlutoSDRのReady LEDが点滅を開始しファームウェア更新が開始します。1分ほど待つとUSBドライブが認識されるので、これで完了。

もしだめならDFUアップデートを手動で行う。この方法は上記リンクにあるので頑張る。


ドライブが認識されたら、USBを抜き差しする。


ファームウェア更新したらシリアルポート番号が変わってました。


puttyでログインするとファームが更新されていました。


以上、ドルフィンシステム福島でした。


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