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LabVIEW でデジタイザなどの PXI デバイスを使用したプログラミングをするとき、シミュレーションを行なうと実際のデバイスがなくてもプログラミングを行なう事が出来ます。
会社に PXI が1台しかなくても、プログラミングが出来るので良いですね。
で、シミュレーションを行なう方法は2種類あります。
- MAX でシミュレーションデバイスを登録する
- NI-SCOPE 初期化などでシミュレーションオプションを付与して初期化する。
MAX でシミュレーションデバイスを追加する
LabVIEW では付属の MAX (Measurement & Automation Explorer) で、PXI デバイス(デジタイザなど) を管理します。
Windows のデバイスマネージャでは OS レベルでデバイスが認識できているかどうかを管理するのに対して、MAX では認識しているデバイスを LabVIEW で使用するための管理、デバイスのテスト実行、などを行ないます。
でこの MAX でシミュレーションデバイスを追加すると、LabVIEW 上ではあたかもデバイスがシステムに存在しているかのようにプログラミングすることが出来ます。
ただしシミュレーションデバイスと言うだけ合って、デバイスが出力するデータは正弦波だけだったりします。
ただし MAX に登録できるデバイスは、信号の入出力を扱うデバイス「デジタイザ」・「デジタルI/O」・「RF モジュール」のみで、FlexRIO FPGA ボードなどは別の方法でシミュレーションします。
※FPGA のシミュレーションは同僚がいつかネタにすると思われる。
まず MAX を起動したら ”デバイスとインターフェイス” を右クリックして ”新規作成”。
作成したいデバイスをリストから選ぶ。型番だけでは訳が分からないので、予め NI のサイトで選んでおきましょう。今回は 150Msps, 16bit ADC である NI PXIe-5122 を選択して "OK" を押します。
すると MAX の一覧にデバイスが登録されます。これで完了。
出来たデバイスを右クリックで ”テストパネル” を選択すると簡単な動作確認が出来ます。
開始をすると正弦派が表示されます。
オプション付きで初期化してシミュレーションする
デジタイザを使う場合 NI-SCOPE という測定器ドライバソフトを使用します。
このときに niScope 初期化という関数をダイアグラム上に置きますが、"niScope 初期化(オプション付き)" を使う事で、MAX にデバイスを登録しなくてもシミュレーションすることが可能です。
オプション付き初期化の「オプション文字列」で、作成→定数を選択すると以下の文字列が設定されるので Simulate=1 とすると、シミュレーションが行なわれます。
と言う風に、シミュレーションデバイスが出力した正弦波がエラーも発生せず標示されました。
まとめ
というわけで2種類のデバイスシミュレーション方法を見てきました。
両種類とも実際のデバイスが PC になくても、ハードウェアをシミュレーションして動作できるので家に帰ってからも仕事が出来て良いですね(笑)
2種類のどちらを使用してシミュレーションをするのが良いのか???
実際に使うデバイスが決まっているのであれば、MAX 上でそのデバイスご指名でシミュレーションするのが良いと思います。
特に決まっていないで「デジタイザらしき何か」というレベルだったり、実行時にシミュレーション / 実機の動作を切替えたいという場合は、NI-SCOPE なりの初期化オプションが良いと思います。
以上、ドルフィンシステム福島でした。
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