プチプチ専用の包装テープ「NO.335PE」の剥がれやすさを試す (2)

NI-SCOPE と戯れる (2) 垂直レンジと垂直オフセットの関係

今までシミュレーションデバイスで NI-SCOPE を動かしてきましたが、今日は実機のファンクションジェネレータとデジタイザを使って色々試してみます。

テスト環境

ファンクションジェネレータ Agilent 33522A
デジタイザ PXIe-5122

 

ファンクションジェネレータの設定はこのように、500KHz 正弦波, 2Vpp

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垂直レンジ

こんな感じですね。出力・入力ともに 2vpp なので、+1~-1 の範囲に入ってます。

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これに 4vpp を入れると、もちろんサチる。

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10vpp にすれば、範囲に収まった波形を取得できます。

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プローブ減衰

プローブ減衰に割合を入れると、その分アンプされます。

こちらは出力 2vpp、入力 2vpp、プローブ減衰 1.0 でレンジに収まってますが。

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プローブ減衰 2.0 にするとサチりますね。

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垂直レンジを 4vpp にすればぴったり範囲に入ります。

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垂直オフセット

垂直オフセットを V 単位で設定できますが、垂直レンジとターミネーションによって設定できる値が変わります。

その値はユーザーガイドの仕様に書かれています。

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こちらは出力 2vpp、入力 2vpp、プローブ減衰 1.0、垂直オフセットは無しの元の波形。

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垂直オフセットを 1.0 にすると、んん?なんだかおかしな波形。

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垂直オフセットを 0 に戻して、ファンクションジェネレータ側のオフセットを 1v にすると、オフセットがかかりました。

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ええっと、まとめると、

  1. 垂直レンジ 2vpp→ -1~+1 の範囲を観測可能である。
  2. この状態で、垂直オフセットを 1 → 垂直レンジの中心点 0 が 1 に成るので、0~2v の範囲で観測可能になる。
  3. 出力側のオフセットを 1v にすると、0~2v の範囲で出力されるので、上記 2. の範囲に収まる。
    という事ですね。

エミュレータでの垂直オフセット

気になったのでエミュレータで垂直オフセットを試してみました。

なんか実機と違う気がする・・・。

4vpp なので範囲は -2~+2 で、垂直オフセット -2 にしているので、実機と同じであれば波形の下側が切れていてもおかしくないと思うんですが・・・。

エミュレータの垂直オフセットは、出力波形の中心点をずらしているのでしょうか??

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まとめ

  • プローブ減衰は、減衰と言うよりもアンプ。
  • 設定できる垂直オフセットは、設定されている垂直レンジによって範囲が決まっている。
  • 垂直オフセットは、取得する波形の中心をずらすもの。
  • 垂直オフセットの動きはエミュレータと実機では異なる。
以上、ドルフィンシステム福島でした。

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