プチプチ専用の包装テープ「NO.335PE」の剥がれやすさを試す (2)

NI-SCOPE と戯れる (3) 波形データの種類と使い分け

NI-SCOPE でデジタイザから簡単にデータ取得するには "niScope 読み取り(多態性)" 関数を使用します。

で、この関数から取得できる値の種類は2つ。クラスタと WDT です。それと共通して取得できる情報として ”波形情報” があります。

波形情報

波形情報には、取得したサンプル数やオフセット値など、取得した波形データに関する情報が格納されています。

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クラスタで波形を取得

"niScope 読み取り(多態性)" でクラスタを選択すると、波形をクラスタの形で取得することが出来ます。このクラスタの中に double 配列の波形データが入っています。

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で、このクラスタの中身はと言うとこの画像のように、初期値X, X増分, 波形(double 配列) になってます。

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とりあえずデジタイザのデータを double 配列で取得したい場合は、このようにすれば良いでしょう。

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WDT で波形を取得

"niScope 読み取り(多態性)" で WDT を選択すると、取得した波形を ”波形” の形で取得することが出来ます。一体何を言っているのかよく分からないかもしれませんが、LabVIEW のデータタイプ(?)の一つに ”波形” と言うものがあり、”波形関数” を使用することでスケーリングをしたり、ただの double 配列ではめんどくさい処理を簡単に行なう事ができるデータタイプです。

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波形関数の一部clip_image006

こんな形のデータ。実際の波形データはクラスタと同じく double の配列。

タイムスタンプもついているので、取得した時間もばっちり記録できますね!!(とは言っても msec オーダーだけど)

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こんな感じにすれば double の生データを取得可能。

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波形とクラスタの使い分け

クラスタの場合は最終的に double 配列の形で欲しいときに使うと良いと思います。分かりやすくて簡単ですし。

逆にその波形を色々加工したい場合には ”波形” が良いんじゃないでしょうか。

例えば、

正弦波を取得しそれをパルスに変換する。そしてパルスを反転させる

という簡単にできそうだけれど、意外とめんどくさい処理をする場合は ”波形” がベストな選択です。

 

例えば、

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正弦波を取得したら "アナログからデジタルへ変換関数" を通すと、正弦波がデジタル信号に変換されます。この出力を "デジタル反転関数" に接続すると、この画像のように反転することが出来ました。

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いかがでしょう?波形の形にしておけば、波形の比較や検索、連結などなどの便利な機能を使う事が出来ます。

安直に double する前に "波形パレット” の波形関数を見てみる事をお薦めします。

まとめ

  • 波形情報に、取得したデータの状況や個数などの情報が含まれています。
  • クラスタの形でデータを取得して、バンドル解除で "波形" を取り出すと double 配列の生データを取得できます。
  • ”波形” の形でデータを取得しておくと、波形に対しての操作が楽々できます。
以上、ドルフィンシステム福島でした。

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