プチプチ専用の包装テープ「NO.335PE」の剥がれやすさを試す (2)

信号処理するデータを保存するストレージのセットアップ

信号処理するデータを保存するストレージのセットアップ

National Instruments の製品には受信した RF 信号を HDD に保存するためのストレージ製品がいくつかあります。今日はそのストレージを PXIe-1082シャーシにインストールしました。

 

NI HDD-8265

http://sine.ni.com/nips/cds/view/p/lang/ja/nid/209187

 

Windows7 64bit ではインストールが出来ない?

まず Windows7 64bit で使おうと思って、PXIe-1082 RAID コントローラ NI-8262 を挿入。デバイスは認識しているけど、ドライバのインストールがことごとく失敗。

NI DevZone で調べたり NI サポートにメールしたり、したけれどもどうにもこうにもうまくいかず。スロットも変えましたけどね~。

 

ここまでは同僚の笹生氏が何日も悩んだというお話。今日から私が引き継ぎます。

 

Where can I finder driver for my raid controller?

http://forums.ni.com/t5/PXI/Where-can-I-finder-driver-for-my-raid-controller/td-p/833312

 

Windows XP 32bit でやり直し

あまり時間をかけていても仕方がないので、確実と思われる WindowsXP 32bit で再チャレンジ。

まず N-8262 のドライバをダウンロードするために調べてみると、

 

Drivers for NI Raid Array Products

http://digital.ni.com/public.nsf/allkb/7850A887A3481150862574440049CB9B

LSI のページにあるよ、と書かれています。

 

で、LSI のページでキーワード "megasas xp" で検索をすると、見つかりました。

(mesagas は、Mega SAS という LSI の商品名。NI-8262 LSI Mega SAS OEM)

 

clip_image001[4]

 

ここで、MID_1419523_XP_x86_Signed_Driver_4.31.1.32.zipをダウンロードします。

 

ドライバのインストールと RAID の認識

 

後は、このページに書かれているように認識と RAID のフォーマットを行ないます。

特段例外的なことはないので、問題ないかと。

 

Installation of the Driver for the NI HDD-826x Raid Array

http://digital.ni.com/public.nsf/allkb/887ACA1BEE4ABD86862574B2007AF5F0?OpenDocument

 

  1. ドライバの認識完了

どうも Mega SAS は2つのデバイスとして認識されるようで、ACFCK7V8 IDE Controller というのも一緒に認識されています。これは NI-8262 を挿入した際に勝手に XP が読み込みます。

上記のドライバをインストールすると、"LSI Logic MegaRAID SAS 84016E RAID Controller" が認識されます。

 

clip_image002[4]

 

  1. ストレージのパーティーションを切る&フォーマット

RAID コントローラの認識が完了し RAID の電源を入れておくと、ディスクがとして見えるようになります。

XP 32bit OS の制限で 2TB までが1ドライブの上限になります。

接続した RAID ディスクアレイは 3TB なので、以下のように2つのディスクに分かれてしまっています。

clip_image003[4]

 

 

ディスクのプロパティを確認。RAID のディスクですね。

clip_image004[4]

 

  1. インポート失敗

"異形式" のダイナミックディスクとなっているので、インポートできるかと思って試してみたらエラーが発生しました。恐らく最初に RAID を構成した OS は、2TB 以上を使えるので RAID 全体で1つのドライブになっていたのに、今回は 2つのドライブに分かれてしまって、この現象が発生したのだと思います。

 

clip_image005[4]

 

clip_image006[4]

 

  1. ベーシックディスクに変換・パーティーションの生成・フォーマット

ここは素直にベーシックディスクに変換し、パーティションを割り当てて、フォーマットをします。

 

clip_image007[4]

 

フォーマット

clip_image008[4]

 

ドライブとして認識完了

これでようやく認識完了。

"デバイスが認識しない" というトラブルは久しぶりでした。こういう時はあきらめて、一番確実な方法で先に進んでいくのが賢明ですね。

 

 

clip_image009[4]

 

ベンチマーク

と言うわけでベンチマークです。新しくストレージを手に入れたらベンチマークですね!

 

おぉ~。さすがに早い!

 

clip_image010[4]

 

 

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CrystalDiskMark 3.0.1 (C) 2007-2010 hiyohiyo

                           Crystal Dew World : http://crystalmark.info/

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* MB/s = 1,000,000 byte/s [SATA/300 = 300,000,000 byte/s]

 

           Sequential Read :   605.326 MB/s

          Sequential Write :   512.668 MB/s

         Random Read 512KB :    58.474 MB/s

        Random Write 512KB :   262.014 MB/s

    Random Read 4KB (QD=1) :     0.934 MB/s [   228.1 IOPS]

   Random Write 4KB (QD=1) :     5.604 MB/s [  1368.2 IOPS]

   Random Read 4KB (QD=32) :    11.613 MB/s [  2835.2 IOPS]

  Random Write 4KB (QD=32) :    17.156 MB/s [  4188.5 IOPS]

 

  Test : 1000 MB [M: 0.0% (0.1/1953.1 GB)] (x5)

  Date : 2012/02/22 15:14:12

    OS : Windows XP Professional SP3 [5.1 Build 2600] (x86)

 

  1. ベンチマークの比較

 

こちらが PXIe-1082 Intel SSD(Generation1) 80GB のベンチマーク。

シーケンシャルは RAID に負けますが、ランダムアクセスは検討してます。

 

clip_image011[4]

 

こちらは同じシャーシ PXIe-1082 + XP32bit + VSuite RAMDISK のベンチマーク。当たり前ですが、RAID の倍は早いw

 

clip_image012[4]

 

  1. まとめ

64bit OS でうまくいかないときは、32bit OS に戻しましょう。

あきらめが肝心です。 


以上、ドルフィンシステム福島でした。

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