- リンクを取得
- ×
- メール
- 他のアプリ
- リンクを取得
- ×
- メール
- 他のアプリ
RFモジュールが手元に無い!けどアプリを作らなければいけない!
そういう場合でもLabVIEWなら問題ありません。
RFSA対応デバイスが手元に無い場合でも、
"NI-DAQmxシミュレーションデバイス"
という仕組みを使えば手元に無いモジュール式計測器のエミュレータを簡単に作成して、あたかもそこにRFモジュールがあるかのように動作させることが出来ます。
RFモジュールへの値の設定(中心周波数やサンプリングレート)の設定は出来ますが、出力される波形は正弦波固定になります。
指定した信号を出力させることは出来ませんが、デバイスとのやりとりをソフトで作り込む際には重宝します。
今回はRFSA対応デバイスを作成してみます。
RFSAに対応しているデバイスの確認
NI-RFSAの最新バージョンを確認します。
まず"NI RFSA"でぐぐって一番最新らしいRFSAを選びます。いい加減そうな方法ですが、RFSAの最新バージョンの確実な確認方法は私は知らないのです。
確実な方法をご存じの方は教えて下さい。
RFSAのページに"Supported Hardware"と書かれているリストがあるので、これがRFSA対応デバイスです。これは後で必要になるので、このページは開いたままにしておきます。
RFSA対応デバイスを作る (1)
スタートメニューからNI-MAXを起動して「デバイスとインターフェイス」を右クリックして「新規作成」を選び、次のウィンドウで「NI-DAQmsシミュレーションデバイスまたはモジュール式計測器シミュレーションデバイス」を選択して「終了」ボタンを押します。
次に作成するデバイスを選択しますが、上部のテキストボックスに"56"と入れると型番に"56"が含まれているエミュレーションデバイスが列挙されますので、作成したい型番を選択して "OK" ボタンを押すとデバイスが作成されます。
ですが先ほどRFSAで確認したデバイスの型番は含まれていません。
というのもRFSAでサポートされている PXIe-5663 と言うデバイスは、
- PXIe-5601
- PXIe-5622
- PXI-5652
という3つのモジュールが一つで構成されているデバイスだからです。
↓
3つのモジュールが一つにまとまったものを PXIe-5663 という。
どのモジュールで構成されているかはPXIe-5663仕様書で確認出来ます。
RFSA対応デバイスを作る (2)
というわけでMAXでは
- PXIe-5601
- PXIe-5622
- PXI-5652
という3つのモジュールを作成します(上記のシミュレーションデバイス作成手順を3回繰り返して作成します)
するとこのように3つのモジュールが追加されます。
次に[未構成]となっている PXIe-5601 を右クリックして「構成」を選択します。
デジタイザとLOを選択します。
3つのモジュールが組み合わさった "PXIe-5663" が作成されました。
これで完了です。
分かりやすいように名前を変えておくと良いでしょう
RFSAデバイスの動作確認
RFSAデバイスの動作確認のために、スタートメニューから "NI-RFSA Soft Front Panel" を起動すると、波形が表示されます。
ついでにNI-SCOPEデバイスの動作確認
スタートメニューから "SCOPEフロントパネル" を起動すると、先ほど追加した PXIe-5622 デジタイザから取得した波形が表示されます。
まとめ
エミュレーションデバイスを使えば、手元にないデバイスでも動作させることが出来ます。ただし波形は固定値を出力されるので、信号処理周りの実装は別途テストデータを用意して実装するのが良いでしょう。
以上、ドルフィンシステム福島でした。
コメント
コメントを投稿