RFSA IQ パワートリガを試す

RFSA のトリガにはいくつかの種類があって、IQ パワーエッジトリガというものもあります。詳しくは RFSA ヘルプに書かれていますが、相変わらずよく分からない日本語でかかれており、意味不明です。

簡単にいえば「○dB 以上の信号が来たら集録開始する」というトリガを決められます。

で早速試してみました。

あ、ちなみにスペクトラム集録モードではこのトリガを使用できません。IQデータ集録だけです使えるのは。

環境は VST の RFIN-RFOUT を直結し、RFSGで信号を出してRFSAのパワートリガで引っかけてみます。

 

パワートリガで集録してみる

まず信号の出し側はこの"RFSG Single Tone Generation.vi"を起動(以下RFSGサンプル)。RFSGの信号をこいつで出します。

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RFSA Soft Front Panel で信号が来ていることを確認。

信号はだいたい -30dBm程度。

ソフトフロントパネルでもパワートリガの動作確認出来ますが、スクリーンショット取り忘れたので紹介は省略。

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"RFSA Pulse Trigger Acquisition.vi"(以下、RFSAサンプル)がパワートリガ用のサンプルです。こいつを開いて、トリガレベルを-50dBmに設定して-50dBm以上の信号が来たら集録開始するようにします。フロントパネルで確認した信号強度が-30dBmだったので-50なら引っかかるはずです。

  1. RFSGサンプルを止めて信号を止めた状態で、
  2. このRFSAサンプルを起動し、
  3. RFSGサンプルを起動して信号出力する

と以下の画像のように信号集録が出来ました。確かにRFSGで信号出力したタイミングで集録されます。

 

注意

実は私はここではまりました。RFSGの信号を出したままでRFSAサンプルを起動してもトリガがかからないんですよね。パワートリガなので一度信号がない状態から立ち上がってこないと、トリガとして認識しません。

なので無信号状態からRFSAサンプルを起動する必要があります。

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基準位置を50%にすると集録位置をずらして先読みしたデータを取得することが出来ます。便利ですね。

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立ち下がりで検出させる

次は「トリガスロープ」を立ち下がりで検出させてみます。

  1. RFSGの信号を出したままにして、
  2. RFSA側で待機させます。
  3. でRFSGの信号を止めると、
  4. RFSAで信号集録が出来ました

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最小静止時間とは?

パワートリガの設定で「最小静止時間」の設定が出来ます。

これは、

デバイスがIQパワーエッジトリガをアームする前に信号が静止していなければならない時間を秒単位で指定します。信号が静止している状態とは、基準トリガIQパワーエッジスローププロパティで指定されるトリガスロープが立ち上がりスロープに設定されている場合は信号がトリガレベルを下回っている状態、また前述のプロパティで指定されるトリガスロープが立ち下がりスロープに設定されている場合は信号がトリガレベルを上回っている状態をいいます。

簡単に言えば「無信号時間」を設定する訳ですね。

試しに、

  1. RFSGの信号を出したままにして、
  2. RFSAサンプルを起動。この状態ではパワーが来てるのでトリガはかからない。
  3. RFSGの信号を止めて、1秒くらいしてまた信号を出す、
  4. が、無信号時間が3秒以上ないのでトリガはかからない。
  5. RFSGの信号を止めて、5秒くらいしてまた信号を出すと、
  6. 無信号時間が3秒以上あり、かつ、信号レベルが閾値を超えたのでトリガがかかります。

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以上、ドルフィンシステム福島でした。

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