LabVIEW FPGAコンパイル時間を短縮する

■ LabVIEW FPGAコンパイル時間を短縮する

FPGA開発で一番困るのはコンパイル時間が長いこと。
コードが増えていく==開発終盤になればなるほどコンパイルして結果を得るまでに時間かかかり納期が目の前に!
LabVIEW FPGAでもISEやVivadoが裏で動作しているので事情は同じですが、

だがしかしこちらには強力な援軍が!

 

NI LabVIEW FPGA Compile Cloud Service

Amazon EC2のHigh-Memory Extra Large Instanceを使ってFPGAをコンパイルできます。

コンパイルするEC2インスタンスはこちらのm2.xlargeインスタンス参照

http://www.ec2instances.info/

 

■ コンパイルはどの程度早くなる?

NIのドキュメントによるとビルド速度はローカルPC比で19%高速とされています。思ったより早くはありませんが、2割削減は大きいです。

果たして高速になるのかどうか試してみます。

 

LabVIEW FPGA Compile Worker Compile Time Benchmark
http://www.ni.com/white-paper/14040/en/

 

Compile Faster with the LabVIEW FPGA Compile Cloud Service
http://www.ni.com/white-paper/52328/en/

 

■ クラウドサービスを使えるかどうか確認する

LabVIEWと同時に購入する標準サポート・保守プログラム(SSP)が有効な方は1年間無償使用できます。
NIパートナーの方はDSLについてくるのでパートナーである限り使用できます。
SSPが切れている方はNI営業に問い合わせてください。

 

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■ NI クラウドサービスのアカウントを作成する

NIクラウドポータルのアカウントを作成します。
LabVIEWのアクティベーションで入力するNIプロファイルのアカウントとは違い、新規登録します。

 

https://users.niwsc.com/compilecloud/#/

 

こちらで自分のメアドを入力して"Get Started"ボタンを押します。

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すると入力したメールに認証コードが送られます。

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来たメールのURLをクリックします。

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すると名前と使用するパスワードの入力フォームが開くので、入力してページ最後のボタンを押します。

ここで入力したパスワードと上のメールアドレスは、LabVIEW FPGAでコンパイルするときに必要になります。

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これでアカウントが作成されました。

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Manage your AccountのリンクをクリックしてNI Clound Portalのページに行き、

右側のログイン欄にLabVIEWアクティベーションに使っているメアドとパスワードを入力します。

入力したアカウントはLabVIEWの標準保守サービス(SSP)が有効になっている必要があります。

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無事ログイン完了!

これでクラウドを使ったコンパイルが出来ます。有効期限はちょうど1年間です。

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■ LabVIEW FPGAでクラウドサービスでコンパイルする

LabVIEW FPGAを開いてビルド仕様をビルドするときにコンパイルサーバを選択します。

この時に"LabVIEW FPGAコンパイルクラウドサービスに接続"を選択します。

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上で入力したユーザ名とパスワードを入力。

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接続テストもしておきましょう。

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良ければ"OK"ボタンを押してコンパイル開始!

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必要なファイルがクラウドに転送されて、ビルドが行われています!

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■ コンパイルスピードの比較

結論私が使用しているCore i7-4790(2015年現在ほどほど早い)の方が、12%程高速にコンパイルが終了しました。

 

マシン

CPU

開始時間

終了時間

経過時間

ローカルPC

Core i7-4790, 3.6G, 8GB

14:49

15:23

44

クラウド

XEON?

14:16

15:06

50

 

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■ 次は

予想外にクラウドが遅いという結果が出てしまいましたが、次は2015年で最速マシンを使ってベンチマークを行います!

乞うご期待!


以上、ドルフィンシステム福島でした。

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