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■ NI USRP-2900/2901が発売開始
NI USRPの新製品 2900/2901が販売開始されました。低価格(13万, 19万)、USB 3.0接続、70M-6GHz, 56MHz BW、1 or 2ch送受信と今までのイーサネットタイプUSRP(292x/293xやN300系シリーズ)を上回るスペック。
特にUSB 3.0 接続(=5Gbps)接続のため、不安定なギガビットイーサネットで都度都度接続が切断されることもなさそうです。
ただし!
この新しいUSRPはLabVIEW Communications専用HW。
LabVIEW Communicationsは、
"NI software designed radio(SDR)ハードウェアを統合した開発環境で、通信システムのプロトタイプをすばやく作成することができます"つまりはSDR開発に特化した新しいLabVIEW開発環境。プログラミングの仕方などは似ていますが、今までのVIの互換性はないのでそのまま移行することは出来ません(VI変換ツールはあり)。
なかなか良さそうなUSRPですが、今までのLabVIEWをお使いの皆様はお使い頂けません。
■ この際LabVIEW Communicationsを導入してみるのはいかがでしょう?
LabVIEW Communicationsは2014年にNIからリリースされた通信専用の新しい開発環境。今までのLabVIEWプログラミング(G言語)を使用したブロック線図でのプログラミングも行えますが、注目すべきはFPGAを使用した信号処理。
LabVIEW Communicationsには、
今までFPGA開発経験と知識と根気が必要だった無線信号処理回路の実装をその一つがマルチレートダイアグラム。
遙かに容易にする仕組みが数々搭載されています。
たとえば上図の回路は
- Stream 1/2から1サンプルずつデータが入力される
- 入力データを5サンプルずつ入力し、10サンプル出力する
- 30サンプルのインターリーブデータを15サンプル抜き出して、1サンプルずつ出力する
FPGAはソフトと違い全回路が並列動作してしまいますので、
- インターリーブ回路にデータが5ヶたまるまで待つ
- データ抜き出し回路は30サンプルたまるまで待つ
が、LabVIEW Communicationsのマルチレートダイアグラムは
- バッファリング処理や待機処理を自動で調整して実装してくれる
- 開発者は信号処理回路開発に専念できる
で、
気になるLabVIEW Communicationsのお値段は、
FPGA開発をしない場合は、USRP-292x/3xが付いて655,200円FPGA開発をする場合は正直お高いと思いますが、FPGA開発をしないでソフトベースの送受信機を作る場合はUSRPハードウェアとLabVIEW Communicationがバンドルされて65万円は手の出しやすい価格ではないでしょうか。新しいLabVIEW開発環境と無線の勉強には最適な商品と思います。
FPGA開発をする場合は、USRP-RIOが付いて3,001,200円
ドルフィンシステムではLabVIEW Communicationsのライセンスを入手して新しいSDR開発環境の研究を進めており、お客様にもLabVIEW Communicationsの魅力とパワーをお届けできるよう準備しています。
LabVIEW Communicationsについてのお問い合わせ、正直使えるの?など知りたいことなどありましたら、お気軽にお問い合わせください。
お問い合わせ
http://www.dolphinsystem.jp/contactus/
■ 参考文献
NI USRP-2900 Specifications
NI USRP-2901 Specifications
NI USRP-2900/2901 Getting Started Guide
以上、ドルフィンシステム福島でした。
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