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今回はiperfの送信データをwiresharkで観測・解析します。
前回は、片方向通信環境の場合はiperf2でUDPモードが使用できるというお話でした。
通常イーサネットでは「片方向しか通信できない環境」はあり得ませんが「SDRでダウンリンクだけ実装した」という場合があります。
Wireshark 2.4以降はiperf2, 3のパケット解析がデフォルトで出来るように記載がありましたが(https://www.wireshark.org/docs/dfref/i/iperf2.html)、どうも私が使っているバージョンでは出来ませんでした。
出来るかどうかは以下のように確認します。
IPERFが無い場合
それから以下のgithubの"Clone or download"ボタンをおしてzipをダウンロードします。
An Iperf 2.0.5 dissector for wireshark
https://github.com/dragonxtek/iperf_dissector
※ちなみにiperf3の場合はこちら
https://github.com/geertn444/iperf3_dissector
c:\Users\ユーザ名\AppData\Roaming\Wireshark
に"plugins"というフォルダを作成し、zip内の "iperf.lua"を展開します。
はい、これで、iperf2のパケットを見つけると以下のように自動的に解析されます。
また表示フィルタに"iperf"と入れておくと、iperfのパケットだけ表示されます。
下図は、iperf2のパケットデータを解析したものです。
UDPモードで最初に送ってきたパケットはシーケンス番号0ですね。
最後のパケットはシーケンス番号13107。
クライアント側で送信した13108と番号は合いますね。
最後のパケットはなんだ?
iperf2でUDP送信終わった後に、9回ほど不明なパケットが送信されています。
シーケンス番号も適当なようなので、終了を意味するパケットでしょうか?
次は受信したパケットの中身を見てみます。
私たちドルフィンシステムは、お客様の様々な要望に答えられるように色々と実験をしています。最適な無線システムを提案していけるよう努力しております。
SDRを用いた無線システムのご要望はドルフィンシステムへ。
前回は、片方向通信環境の場合はiperf2でUDPモードが使用できるというお話でした。
通常イーサネットでは「片方向しか通信できない環境」はあり得ませんが「SDRでダウンリンクだけ実装した」という場合があります。
Wiresharkで見る
早速iperf2のパケットを見てみます。パケットを見ると言ったらWiresharkですね。Wireshark 2.4以降はiperf2, 3のパケット解析がデフォルトで出来るように記載がありましたが(https://www.wireshark.org/docs/dfref/i/iperf2.html)、どうも私が使っているバージョンでは出来ませんでした。
出来るかどうかは以下のように確認します。
- Wiresharkを起動し、キャプチャを開始する。
- 適当なパケットを右クリックし「…としてデコード」を選択する。
- 「現在」という欄をクリックしプロトコルに"IPERF"があるかどうか調べる。
- 無かったら以下のようにluaスクリプトをインストールして下さい。あったら以下の「パケット解析」に進みます。
IPERFが無い場合
Wiresharkにiperf解析スクリプトをインストールする
iperf解析スクリプトをインストールするので、Wiresharkは終了させておいてください。それから以下のgithubの"Clone or download"ボタンをおしてzipをダウンロードします。
An Iperf 2.0.5 dissector for wireshark
https://github.com/dragonxtek/iperf_dissector
※ちなみにiperf3の場合はこちら
https://github.com/geertn444/iperf3_dissector
c:\Users\ユーザ名\AppData\Roaming\Wireshark
に"plugins"というフォルダを作成し、zip内の "iperf.lua"を展開します。
パケット解析する
iperf2用のdessectorがインストールできたら早速解析します。- Wiresharkを起動し、キャプチャを開始する。
- 他のPCで、WiresharkのPCに以下のようにしてUDPモードでポート40001に送信します。Wiresharkで解析する際に送信先ポートを指定しておくと便利なので、指定しておきます。
C:\> iperf-2.0.14a-win.exe -u -p 40001 -c [wiresharkPCのIPアドレス] - 適当なパケットを右クリックし「…としてデコード」を選択する。
- 値はiperfの受信ポート番号、「現在」は"IPERF"を選択します。
また表示フィルタに"iperf"と入れておくと、iperfのパケットだけ表示されます。
下図は、iperf2のパケットデータを解析したものです。
UDPモードで最初に送ってきたパケットはシーケンス番号0ですね。
クライアント側で送信した13108と番号は合いますね。
最後のパケットはなんだ?
iperf2でUDP送信終わった後に、9回ほど不明なパケットが送信されています。
シーケンス番号も適当なようなので、終了を意味するパケットでしょうか?
まとめ
- wiresharkでiperf2やiperf3パケットの解析は出来る(らしい)
- もし出来なければLuaスクリプト "dissector"を手動でインストールする
次は受信したパケットの中身を見てみます。
私たちドルフィンシステムは、お客様の様々な要望に答えられるように色々と実験をしています。最適な無線システムを提案していけるよう努力しております。
SDRを用いた無線システムのご要望はドルフィンシステムへ。
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