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こんにちはドルフィンシステム福島です。
リモート制御シリーズの4回目です。
笹生の三回目で、自宅に居ながらにして会社のUSRPとPCの電源をオンオフしてリモート開発をすることが出来ました。
第1回 リモートワークの SDR 開発で「できること・できないこと」
http://dolphinsasoh.blogspot.com/2021/04/blog-post.html
第2回 リモートで行えるSDR開発環境を構築する (1)
http://mikioblog.dolphinsystem.jp/2021/04/sdr-1.html
第3回 SDR機器をSwitchBotプラグでリモートから電源オンオフ してみた!
http://dolphinsasoh.blogspot.com/2021/04/sdrswitchbot.html
前回笹生は、リモートデスクトップで制御していました。
今回は、Windows 10の標準機能である「クイックアシスト」を使って、自宅から会社のPCをリモート制御してみます。
クイックアシストとは?
Windows 10に標準搭載されている「クイックアシスト」は、ユーザサポートのために離れているユーザのパソコンを遠隔で制御するソフトで、パソコンに慣れている方が、パソコンに不慣れな方のPCを遠隔で操作してあげるには便利なツールです。
Microsoftアカウント(無償)だけで使用することが出来るので、追加の費用や設備は不要です。
ただし、制御する側と制御される側の間で、セキュリティコード(6桁の数値)をやりとりしたり、接続許可を手動でクリックするなど手作業が必要になります。また制御している内容がリアルタイムに遠隔側PCのディスプレイに表示されます。
そのため、社内の人間が自由な時間に自宅からリモート接続し遠隔のPCを制御することには向きませんが、会社にあるPCをお客さまに使用して頂くなど、社内の人間が介在しないとリモート接続できないように出来ます。操作内容がすべてディスプレイに表示されているので、操作内容を把握できる利点があります。
大まかな流れは以下の通りです。
クイックアシストで接続する
手元のPCで必要になりますのでMicrosoftアカウントをお持ち出ない方は、事前にMicrosoftアカウントを一つ作成しておいて下さい。
では早速クイックアシストで、リモート接続してUSRPを動かしてみたいと思います。
まず遠隔側PC(制御される側)でクイックアシストを起動しておきます。
次に、手元のPC(制御する側)でクイックアシストを起動します。
「他のユーザを支援する」をクリック。
Microsoftアカウントを使用していない場合は、サインインダイアログが表示されます。
作成したMicrosoftアカウントか既存のアカウントでサインインします。
サインインが完了すると、6桁のセキュリティコードが表示されますので、これをチャットか何かで遠隔側PCの人に伝えます。
遠隔側のクイックアシストにセキュリティコードを入力して「画面の共有」をクリック。
手元PCのクイックアシストで「完全に制御する」を選択して、続行をクリック。
遠隔側PCのクイックアシストで「許可」をクリック。
無事接続できました。
遠隔地のUSRPでデータ収録も出来ました。
クイックアシスト自体のCPU使用率も 0.3%と低いものなので、開発やUSRPの動作の邪魔にはならなさそうです。
まとめ
- Windows 10に標準搭載されている「クイックアシスト」は、ユーザサポートのために離れているユーザのパソコンを遠隔で制御するソフト。
- パソコンに慣れている方が、パソコンに不慣れな方のPCを遠隔で操作してあげるには便利なツール
- Microsoftアカウント(無償)だけで使用することが出来るので、追加の費用や設備は不要
- 会社にあるPCをお客さまに使用して頂くなど、社内の人間が介在しないとリモート接続できないように出来る
- 操作内容がすべてディスプレイに表示されているので、操作内容を把握できる
以上、ドルフィンシステム福島でした。
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