【ほぼ無加工】ポリカーボネート板を使って小窓も断熱

こんにちは。ドルフィンシステム福島です。

こちら東京では12/7頃から急に寒くなり、今朝の気温はわずかに2.9度。一気に冬の到来を感じます。

今日はSDRに関する話題ではなく、冬の寒さ対策についてお話ししたいと思います。

皆さんのご自宅は寒さ対策をされていますか?特に戸建て住宅では寒さを感じることが多いと思います。寒さを和らげる手段として、近年では断熱リフォームが注目されています。屋内の熱の50%は窓から失われるため、断熱対策をするならまず窓から始めるのが効果的です。


自宅でできる簡単な断熱対策:ポリカーボネート板の内窓設置

自宅DIY界隈では以前から広く知られている方法ですが、「ツインカーボ」(別名:ハモニカーボ)というポリカーボネート板を使った内窓の設置がおすすめです。この方法は工事不要で賃貸住宅にも対応可能です。詳細は以下のページをご参照ください。

参考リンク: 簡単DIYで二重窓を作る方法
https://www.birumendesu.com/entry-double_window_diy


小窓への適用方法

通常の断熱リフォームでは内窓を設置することが一般的ですが、小さい窓は物理的な制限で内窓が設置できない場合もあります。そこで、ポリカーボネート板を利用してほぼ加工不要で内窓を設置する方法をご紹介します。


ポリカーボネート内窓設置の手順

1. 窓枠の採寸

窓枠のサイズを正確に測ります。外側に開く窓の場合はガラスを押さえている枠の部分の計測してください。


2. ツインカーボを注文

アクリ屋ドットコムでは、ツインカーボを指定した寸法で裁断してくれます(AGCの工場で加工して直送してくれます)。

この精度がかなり良く窓枠ぴったりに収まります。

https://www.acry-ya.com/products/detail/134/


3. ツインカーボが到着。数日で到着します。


4.ツインカーボ到着後の準備

到着した板の上下の中空部分を塞ぐようにテープで貼ります(空気が貫流しないようにしてツインカーボ内に空気を滞留させます)。

機械加工された端は鋭いので手を切らないように注意して下さい。


5.必要に応じて窓の取っ手部分を切り抜きます。


6.ガラスに貼り付ける

これをガラス枠に両面テープで貼り付けると、窓も開きつつ、断熱もできます。窓につけた瞬間から冷えが軽減されるのが分かると思います。両面テープはパカパカしないように押さえるように付ける程度で大丈夫です。


7.窓枠ごと覆う

ガラスに貼り付けるだけでも相当な効果がありますが、窓枠がアルミの場合、そこからも冷気がはいります。
このような場合は、以下のように窓枠自体を覆ってしまいます。加工精度がかなりいいので、そのままでキッチリはまります。これは両面テープで貼り付けておらず、置いているだけですが落ちることもなく引っかかっています。窓を開けたくなったら外すことが可能です。



ポリカーボネート内窓の効果

1F北側にトイレに上の写真と同じ小窓があります。

この小窓に上の写真と同じようにポリカーボネートを貼り付けて、気温を計測しました。

以下がそのグラフです。青色が外気温で、オレンジ色が外気温との差です。

明らかに11/30以降から上昇しているのが分かります。


このデータをChatGPTに分析してもらうと、以下のようになりました。

統計項目11/30以前11/30以後
記録数604034393
平均気温差2.76.2
標準偏差32
最小気温差-11.1-0.3
最大気温差8.79.4

考察

平均気温差の増加: 11月30日以降、トイレと屋外の平均気温差が約3.51℃増加しています。これは主に屋外の気温低下が影響していると考えられます。

分布の変化:最大気温差もわずかに増加しており、寒い季節に室内暖房や断熱効果がより顕著に現れている可能性があります。

標準偏差の低下: 標準偏差が減少していることから、気温差の変動が安定していると言えます。これは、屋外が全体的に寒くなる一方でトイレの温度が一定程度維持されていることを示唆しています。


断熱等級6, 7のパッシブハウスには遠く及びませんが、だいぶ改善されました。

実感では数字以上に快適になっています。


ポリカーボネートの厚さとU値(性能)

ツインカーボはいくつかの厚さが用意されており、ぶ厚くなればなるほどU値(熱貫流率)が低下するので、断熱効果が高まります。


カタログから引用(PDF)


ツインカーボを自分で加工する?

アクリ屋どっとこむで裁断してもらうと多少高くなります。

ツインカーボは、ホームセンターでは1800x900mmサイズが4000円程度で販売されているので、それを買ってきて自分でカットしてもいいですがカッターではガタガタになるのでおすすめしません。縦に切るのは切りやすいですが、ツインカーボの中の間仕切りがなかなか切れません。4mm厚ならカッターどうにかといったところです。

アクリ屋どっとこむに発注するのが楽です。


おすすめの厚さ

私のおすすめは、4mmを複数枚重ねて貼り付ける方法です。

ツインカーボを重ねれば重ねるほどU値が低下させることができ、1枚の厚手のツインカーボを上回る性能を発揮します。下表のように4mm厚を4枚重ねるとU値が1.0になり、アルゴンガス入りLowE複層ガラス U値 1.3を上回る性能になります(計算はChatGPT)。


重枚数U値
14
22
31.33
41

同サイズを複数注文すると単価がどんどん下がるので、できれば同じサイズを一気に注文するのがいいです。ただ寸法間違いなどもあると思うので最初は1枚だけ注文し、サイズが確定したら残りを一気に発注するのが良いと重います。


16mmのタフネスはどうか?

16mmのタフネスは、トラス構造になっており剛性もあるので自立が可能です。

大きな窓を覆う場合は、タフネスも良いと思います。私の自宅でも細長い窓はタフネス1枚で塞いでいます。


まとめ

DIYで簡単に行える断熱対策として、ポリカーボネート板の内窓設置は非常におすすめです。寒さ対策だけでなく、快適な住環境の実現に貢献します。寒い家には健康リスクがあります。ぜひお試しください。

クローズアップ現代 寒い家に健康リスクが…【インスタ画像でわかりやすく解説】 - 地球のミライ - NHK みんなでプラス


以上、ドルフィンシステム福島でした。



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