【注意喚起】USRP模倣品「Luo wave」社の営業にご注意を + 収録再生システムのご案内

こんにちはドルフィンシステム福島です。

2020/10/05 に「買ってはいけないUSRP」という記事を上げました。
2022/07/11に「USRP製造メーカーEttus Researchの偽物」という記事も上げました。

今回はその三段目です。


⚠引き続きUSRP模倣品「Luowave」社にご注意ください

先日、一通のメールが迷惑メールフォルダに入っていることに気がつきました。

差出人は中国の Luo wave社。

すでにご存じの方も多いかと思いますが、USRPといえば、Ettus Research(NI)が長年かけて開発してきたソフトウェア無線機器の代表的存在です。

既報のようにLuo wave社は、そのUSRPをほぼそのまま模倣した製品を無断で製造・販売しています。創業は2012年とされており、USRPの黎明期から模倣ビジネスを展開していたようです。


このような知財軽視のビジネスモデルは、米中間の貿易摩擦や技術覇権争いの中でも深刻な問題として扱われています。

特にトランプ政権以降、米国では中国企業による技術移転・模倣に対する対抗措置が強化され、知財侵害や安全保障上のリスクが国際的な関心事になっています。

そうした背景のもと、日本を含むアジア市場への営業を強化しているものと見られます。

これを買う方はいらっしゃらないと思いますが、読者の皆さまのもとにも同様のアプローチがある可能性を考えて、ここに注意喚起を致します。

また、同社は「USRPとPCを一体化したコンパクトな製品」も出しており、ぱっと見はUSRP模倣品が内蔵されているように見えませんので注意が必要です。

 👉知財的なリスク
 👉品質やサポートの不透明さ

といった点で、手を出すべきものではありません。皆さんもご注意ください。


ドルフィンシステムの収録再生システム

私たちドルフィンシステムでは現在、社内プロジェクトにて、すぐに使えるターンキー型のUSRP収録・再生システムを開発中です。

従来はお客様の仕様に応じて個別構成で提供してきましたが、今回はより汎用的かつ即導入可能なシステムとして提供予定です。


💡 想定構成例:

🖥 3.9L小型PCをベースにしたコンパクト設計

📡 最大 400MHz 帯域幅の収録・再生が可能

例1. 200MHz BW × 2チャネル(位相同期)

例2. 100MHz BW × 4チャネル対応


信頼性の高い正規USRPと独自ノウハウを活かした設計で、現場での安定運用と柔軟な拡張性を提供します。

構成バリエーションの例は以下のページにまとめています:

👉 USRPの収録再生システム構成 11選

用途や条件に応じた参考資料としてぜひご覧ください。


以上、ドルフィンシステム福島でした。


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