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少し NI-SCOPE と戯れてみます。
LabVIEW で PXI 上に搭載されているデジタイザ(ADC) を制御するには、計測器ドライバというソフトウェアを使用して、設定・サンプリングデータの取得等を行ないます。
この計測器ドライバには、
- いわゆる Windows のデバイスドライバ
- LabVIEW でデジタイザを使用するための VI 等の関数群
- デジタイザを簡単に動作させるためのフロントパネル
- サンプルとドキュメント
がワンセットになったもので、複数のデジタイザに対応したオールインワンパッケージです。
NI-SCOPE のインストール
通常 LabVIEW をインストールする際にインストールされますが、別途インストールする際は NI のサイトから最新版をダウンロードしますが、最新版を探すには少しこつがあります。
- NI のサイトへ行って検索窓に「ni-scope」として検索。すると日付順にソートして表示するような器用なことはなく適当に表示されるので、古いバージョンも上位に表示されます。
これではよく分からないので、左側の「ドライバと更新」をクリックしてフィルタします。
- そうするとドライバだけがリストアップされるので、その中からバージョンの一番大きな NI-SCOPE を選択してダウンロードします。
- 後は NI-SCOPE をダウンロードすれば良いのですが、1.4GB 程もありダウンロードも時間がかかります。既に NI-SCOPE がインストールされていたら、特に最新のものが必要でない限りあえて最新版にする事もないかと思います。
NI-SCOPE とはなんぞ?
NI-SCOPE の具体的な説明は「NI-SCOPE 入門」というドキュメントがあるので、こちらを参照しましょう。
NI-SCOPE 入門
http://zone.ni.com/devzone/cda/tut/p/id/9936
NI-SCOPE を使う
では早速 NI-SCOPE を使って、デジタイザから波形データを取得してみます。
※デジタイザを持ってない場合は、こちらの方法でシミュレーションを行なうと良いと思います。
NI-SCOPE をインストールすると、関数パレット→測定I/O→NI-SCOPE に関数が登録されます。
ここにある関数を並べていくとデジタイザからデータを取得することが出来るようになります。
左から、
- 初期化
- 垂直軸を構成
- 水平軸タイミングを構成
- 即時トリガを構成
- データの読み取り
- 閉じる
となっています。
”垂直軸”・”水平軸” という言葉になんとなく違和感がありますが、同僚曰くオシロスコープの "Vertical / Horizontal" の直訳だろう、との事。
そう言われるとしっくり来ます。
で実行してみたのがこれ。NI PXIe-5122 デジタイザ (100MS/sec, 14bit) から取得した波形です。入力信号がないのでノイズですが、正しく動作しているようです。
一応の解説
あまりに簡単すぎて解説する程ではないですが、気持ち悪いので一応。
初期化
指定したリソース名のデバイスをオープン。
垂直軸を構成
垂直レンジなどを決めます。2Vp-p 等という値ですね。プローブ減衰なども設定できるのでオシロ使いの貴方も安心。
水平軸タイミングを構成
いわゆるサンプリングレートの設定ですね。レコード数デフォルトは 1 ですが、2を設定しておくと、1回で2回分のデータを取得できます。
トリガを構成
今回は動作確認だけなので ”即時基準トリガ”にしておきました。じゃんじゃんとっちゃって下さい、という設定ですね。
データの読み込み
NI-SCOPE を使ったデータの読み込み方法は2種類ありますが、こちらは簡単な方。
以上、ドルフィンシステム福島でした。
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