- リンクを取得
- ×
- メール
- 他のアプリ
- リンクを取得
- ×
- メール
- 他のアプリ
NI USRP-2943RなどのリアパネルにはSFP+ポートが2つ付いていて、1Gb/sと10Gb/sでの接続が出来ます。
USRP-RIOのFPGAを改変する場合は、MXIによるPCIe接続が必要になりますがIQデータを取得、送信するだけであれば10Gigabit ethernet経由で使用することが出来ます。
またMXIの最大ケーブル長は7mですが、SFP+であればさらに離れたところに接続することが出来ます(調べたところではケーブルは15mまで購入できる)。
※今回弊社ではNI USRP-2943R (40MHz BW仕様)を使用しました。
使用するハードウェア
PC側は、以下のIntel X520-DA2を挿入しSFP+ケーブルで接続します。
ケーブルは、Molex 74752-1301(3.0M 30AWG)で接続可能です。
互換性が気になる方で予算のある方は、Ettus純正品から純正品を購入しましょう。
価格 | URL |
82000 | |
9500 |
ハードウェアの準備をする
X520-DA2は、PCI Express x8なので、PCI Express x16スロットに挿入します。
次に、USRP-RIOの、Port 1側とX520-DA2のどちらかのポートをSFP+ケーブルで接続します。もしUSRP-RIOがMXIケーブルで接続されている場合は、外しておきます。
USRP-RIOのPort 0は1Gb/s ethernetなので、必ずUSRP-RIOリアパネルのPort 1の10Gb/s側に接続します。
USRP-RIOの電源を投入したらPCを起動します。
X520-DA2のドライバをダウンロードする
X520-DA2のデバイスドライバは、ネットワークに接続されている場合Windowsが自動インストールしますが、詳細設定項目が少なくデフォルト設定ではパケット落ちなど発生するためパフォーマンスに劣ります。
Intelからダウンロードして、インストールしておきます。
https://downloadcenter.intel.com/ja/product/39776/-X520-DA2
PC側のIPアドレスを設定する
認識すると以下のようにイーサネットアダプタが認識して接続状態になります。
USRP-RIOの電源が入っていなかったり、ケーブルが接続されていないと、赤い×がつきます。
USRP-RIOと接続しているアダプタのプロパティを開いて、IPアドレスを設定します。
USRP-RIO側のデフォルトIPアドレスは "192.168.40.2"なので、PC側のIPアドレスは "192.168.40.41/255.255.255.0"としておきます。
※注意
2017/06/02現在、
NI USRP-2943RのGetting Started Guideには、USRP-RIOのデフォルトIPアドレスが "192.168.10.2"と書かれていますが、誤りです。恐らくNI USRP-2922などのNシリーズ(ギガビットイーサネット接続のUSRP)と間違えているのか、過去のバージョンのデフォルトIPアドレスなのでしょう。NI USRP-2950RのGetting Started Guideには、イーサネット接続の記述自体がありません。不可思議です。
詳細設定で最高速度を出す設定を行う
X520-DA2のプロパティの「構成」ボタンを押下します。
以下の詳細設定タブを選択して、以下の表の設定を行います。
項目 | 設定値 | 備考 |
RSSキューの最大数 | 2キュー | |
ジャンボパケット | 9014バイト | |
受信バッファ | 4096 | パフォーマンスのオプション内の設定 |
送信バッファ | 16384 | パフォーマンスのオプション内の設定 |
受信側スケール | 有効 |
接続を確認する
コマンドプロンプトを起動し、ping 192.168.40.2として接続を確認します。
接続できていなければ、上記の流れを再確認して下さい。
次に"NI-USRP Configuration Utility"を起動します。(スタートメニューで"USRP"と検索すると出てきます。)
以下のように、デバイスタイプ X300として出て来るはずです。
FPGAイメージのアップデート
使用するNI-USRPのバージョンとUSRPのFPGAバージョンを合わせておく必要があります。
詳しくはこちらのNI-USRPのFPGAイメージについてをご覧下さい。
100MS/sで収録動作確認
弊社のRFレコーダー・キャプチャーソフトウェアを使用して、収録を行ってみます。
NI USRP-2943R(40MHzBW 仕様)は、IQレート120MS/sまではハードウェアで対応していますが、ひとまず100MS/sで試してみます。
100MS * 4 = 400MB/s * 8 = 3.2Gbps
の転送とストレージへの収録が出来ました。
ネットワークスピードは、3.2Gbpsを達成。
こんなに早いネットワークスピードを見るのは初めてです。
100MS/s×2台で収録動作確認
さらに2台つないで収録してみました。
100MS+100MS=200MS = 800MB/s で収録できています。
200MS/s×2台で収録動作確認
ちなみに2台 IQレート200MS(160MHz BW)は、データ取得できましたが、ストレージに収録するとデータ落ちが発生しました。NI-USRP&10GBeではこのあたりのレートが限界かも知れません。
これ以上のレートで収録する場合はIDLが必要ですね。
以上、ドルフィンシステム福島でした。
コメント
コメントを投稿