仮想通貨マイニング用ライザーカードでUSRP-RIO接続してみる(1)

こんにちはドルフィンシステム福島です。

前回はノートPCとUSRP-RIOをThunderbolt3 PCI Express変換ボックスを接続してうまくいきませんでした

今回は、ちょっと趣向を変えてUSRP-RIOをデスクトップPCに接続してみます。

今回ご紹介する内容は、メーカー保証外の内容になりますので各個人、各法人の責任において実施して下さい。


仮想通貨マイニング用ライザーカード

ここ最近は相場が下がってきて下火になってきましたが、ビットコインなどの仮想通貨は交換所で購入する以外にも、自分のPCで採掘(マイニング)することが出来ます。

採掘の方法は、PCに採掘用プログラムをインストールしてその仮想通貨のハッシュ値を計算させ、計算したハッシュ値に応じたコインが得られます。

しかしCPUでは計算が遅いので、効率を上げるためにPCに複数枚のビデオカードを挿入し並列計算をさせます。しかしPCに挿入できるビデオカード数=PCI Expressスロット数には上限があります。

この上限を増やすためのインターフェイスカードが、アマゾンやAliexpressでも、いくつか販売されています。

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SSD用M.2スロットにMXIインタフェースカードを挿入する

今回は、PC上でSSDを挿入するM.2スロットを活用してUSRP-RIOを接続してみます。

SSD用のM.2スロット(NVMe対応)は内部的にはPCI Expressバスです。

コネクタ形状を変換してPCI Expressボードを接続してしまうライザーカードが販売されており、これを接続すればマザーボード上のM.2スロットにもUSRP-RIOが接続できます。

M.2スロット変換ボードを挿入。電源は別途供給してやる。image

2つのM.2スロットにUSRP-RIOを接続。image


ということでやってみたところ、何事もなく接続完了認識も出来たよ!

2台のUSRP-RIOが認識されていて、問題なく動作しています。

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スクリーンショットは忘れましたが、USRP-RIOのサンプルは動作しました。

正確に測定していませんがレート的に x4の速度でリンクしていたかと(つまりUSRP-RIO間 800MB/s)。

ですが、P2Pはエラー発生。これは当然ですね。clip_image005


トラブル発生

マザーボード上のSATAポートにSSDを接続してWindowsを起動していたのですが、ライザーカードをM.2スロットに取り付けたらBIOSからSSDが認識できなくなりました。

どうもSATAポートとライザーカードが論理的にぶつかっていたようで、SSDを接続しているケーブルを別のSATAポート変更したらSSDをちゃんと認識するようになりました。

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まとめ

・仮想通貨採掘用M.2 - PCI Express変換ボードを使用してUSRP-RIOの接続が出来た。

・動作は安定していた。

私たちドルフィンシステムは、通常行わないような実験も繰り返しながらSDRシステムの開発を行っており、お客様の様々な要望に答えられるような知見の蓄積・環境の構築を行い、最適な無線システムを提案していけるよう努力しております。


SDRを用いた無線システムのご要望はドルフィンシステムへ。


以上、ドルフィンシステム福島でした。

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