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USRP-RIOを接続可能なノートPCはLenovo ThinkPad P51 / P71がありましたが、既報の通りディスコンになってしまいました。
ですが、ノートPCにUSRP-RIOを接続したいという需要はあるはず・・・
というわけで、最近のノートPCに搭載されているThunderbolt3を使用して高速にノートPCとUSRP-RIOを接続してみる実験を行いました。
接続
左から、ThinkPad P51、AKiTiO Thunder3 PCIe Box、NI USRP-2954Rです。
変換ボックス大きいですね。ちょっと携帯には不向き。
AKiTiO Thunder3 PCIe Box(銀色の箱)は、PCIeカードが1枚挿入可能です。
NI PXIe-PCIe8371が入っており、USRP-RIOと接続しています。
銀色の箱とP51は、Thunderbolt3ケーブルで接続します。
ThunderBoltをつないで電源をオンする
まずはUSRP-RIOを電源オフのまま接続して、Windows10を起動します。
すると通知エリアにThunderboltデバイスが取り付けられたと、通知が来ました。
メッセージに沿ってThuderboltデバイスを「常に接続」にします。
デバイスマネージャで見ると、Thunderboltデバイスとしてコントローラーは認識しているようです。
USRP-RIOの電源をオンする
PCは電源オンのまま、USRPの電源をオンにしてみます。
するとUSRPは認識しませんでしたが、PCI-to-PCIブリッジは認識しました。
PCを再起動する
次にPCをシャットダウンしてから電源オンをしてみます。
その際に問題になりそうな「高速スタートアップ」は無効にしておきます。
このWindows10の機能は、新しいハードウェアの認識をスキップすることで高速にOSを起動する機能で、今回は新しいデバイスが追加されるのでオフにしておきます。
しょっちゅうデバイスの抜き差しをするPXIコントローラーやLabVIEWマシンではデフォルトオフにすることをお薦めします。
再起動後デバイスマネージャを確認すると、ちゃんと認識しています。
NI-MAXでも正しく認識しているようです。
早速LabVIEWでUSRP-RIOを動かしてみると・・・
なんとエラー。故障が発生という初めて見るエラーです。
ACアダプタを接続する
で、ここで気づいたのはノートPCがバッテリ駆動していた事。
ACアダプタが接続されていません。
ACアダプタがないと省電力機能が働いてPCIバスのリンク速度が遅くなるなどの現象が発生します。
というわけで、一度電源断してからACアダプタを接続して再起動してみます。
すると、ちゃんと認識しRF信号も送受信できました。
一度抜いてみる
Thunderbolt3を一度抜いてみます。
Thunderbolt3やPCI Expressバスの規格的にはホットスワップ(活線挿抜)に対応しているので、問題ないはず。
USRP-RIOは分かりませんが・・・
Thunderbolt3を抜くと、USRP-RIOはいなくなりますが、
再度挿入すると、ちゃんと認識されました。
ですが、先ほどの故障エラーが発生してしまいました。
復活せず
で、その後Windows再起動やThunderbolt3の抜き差しなど、色々試してみましたが、なんどやっても上記の「故障エラー」が発生して、USRP-RIOを使うことが出来ませんでした。
原因不明です。
まとめ
- Thunderbolt3 - PCI Express変換ボックスを使用してUSRP-RIOを認識させることが出来た。
- 一度は、USRP-RIOでRF送受信が出来た。
- Thunderbolt3の抜き差し等をしている内に、認識はするがエラーが発生する、という状況になり復活しなくなった。
- Thunderbolt3 - PCI Express変換ボックスでのUSRP-RIOの常用は難しい。
私たちドルフィンシステムは、今回ご紹介したような失敗も繰り返しながらSDRシステムの開発を行っており、お客様の要望に応じた最適な無線システムを提案しています。
以上、ドルフィンシステム福島でした。
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