SDR/USRPに適したPCの選択方法

仮想通貨マイニング用ライザーカードでUSRP-RIO接続してみる(2)

こんにちはドルフィンシステム福島です。

前回は「SSD用M.2スロットにUSRP-RIOを接続」して、恐らく?正常に接続して使用する事が出来ました

今回は、1つのPCI Expressスロットを4スロットに拡張するボードを使って、USRP-RIOを複数台接続してみます。

今回も前回同様、ご紹介する内容はメーカー保証外の内容になりますので各個人、各法人の責任において実施して下さい。


PCI Express x1スロットから4つのPCI Expressスロットを拡張するボード

18スロットのPXIシャーシならともかく、通常のPCのPCIスロットには上限があります。ワークステーションタイプを購入すれば x16が4スロットほどありますが、通常のPCではx1が2~3スロットが精一杯。

そこで1つのPCI Expressスロットに最大8枚のPCI Expressボードを挿入できる拡張ボードというものがあります。

はい。こちらも仮想通貨採掘のためにグラフィックボードを大量搭載するボードです。

8つのUSB 3.0コネクタがついていて、ここにライザーカードを付けてPCI Expressを拡張します。

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こんな感じですね。

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拡張ボードにはPLXのPCI Expressスイッチが搭載され、スイッチ配下にライザーカードがUSB 3.0(と思われる)ケーブルで接続されます。

拡張ボードとライザーカードの間はUSB 3.0(と思われる)ので、最大転送レートは5Gbps(625MB/s) 。まあここまでは出ないでしょうが、どの程度スピードが出るのか楽しみです。


拡張ボードをPCに挿入してみる

まずはこちらが素の状態。

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ここに拡張ボード(8ポートの多きいボード)を追加したら、スイッチが増えました。

内部的にはスイッチなのですね。

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ちょっとゴチャゴチャした画像ですいませんが、まずは1枚のライザーカードをつなげてみます。

USRP-RIOはちゃんと認識しましたw

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USRP-RIOから受信IQ Rateを変えてみてベンチマークを試してみると、50MSPSまでは安定的にIQデータを取得できます。

200MB/sなので、PCI Express x1接続ですね。

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2台のUSRP-RIOを接続してみる

次は2枚ライザーカードをつけて2台のUSRP-RIOを接続します。

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ちゃんと認識してますw

仮想通貨採掘用ライザーカード馬鹿に出来ない(笑)

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しかもP2Pも出来ました!

バッファオーバーフローランプが点灯しっぱなしなので、ちゃんとデータ転送が出来ているかどうか不明ですがw

恐らくデータ落ちは発生しているものと思われます。

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まとめ

  • 仮想通貨採掘用PCI Express拡張ボードを使用してUSRP-RIOの接続が出来た。
  • 50Mspsでのデータ受信は出来た。
  • 2台までは認識してLabVIEWから接続を確認した。
  • 2台でP2Pは接続出来たが、1Mspsでオーバーフローが出ているので正常に転送はされていないと思われる。

私たちドルフィンシステムは、普通の会社では出来ないような実験も繰り返しながら、お客様の様々な要望に答えられるような知見の蓄積・環境の構築を行い、最適な無線システムを提案していけるよう努力しております。

SDRを用いた無線システムのご要望はドルフィンシステムへ。

以上、ドルフィンシステム福島でした。

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