プチプチ専用の包装テープ「NO.335PE」の剥がれやすさを試す (2)

NI P2Pで使うCPUを選定する

こんにちはドルフィンシステム福島です。
前回の「NI P2Pが使えるマザーボードを選定する」では、
  • PCI ExpressスイッチはPLX製が多い
  • "PLX マザーボード"で検索すればPCI Expressスイッチ搭載マザーボードが見つかる
  • 使えるPCI Expressスロットのレーン数(x4=4レーン, x8=8レーン, x16=16レーン)の組み合わせは決められている
  • マニュアルのブロック図で、PCI Expressスイッチの接続やスロット構成は確認する
ことをお伝えしました。
今回は、PCI Expressスイッチが搭載されているPC(マザーボード)の見つけ方、見分け方の第2弾、CPU選定の仕方です。
※PCI Expressレーン数に関しては、説明を端折っておりますので適宜お調べ下さいm(_ _)m

さらにブロック図を確認する

前回マザーボードのマニュアルで、使用可能なPCI Expressスロット数や、帯域幅(レーン数)などを確認しました。
スペックシートに書かれているPCI Expressスロット数の表記、
  • 7 x PCIe 3.0/2.0 x16
は、合計スロット数であり、実際に使えるスロット構成は、
  • 1本(single)→x16
  • 2本(dual)→x16/x16
  • 3本(triple)→x16/x16/x16
  • 4本(quad)→ x16/x16/x16/x16
  • 7本(seven)→x16/x8/x8/x8/x8/x8/x8/x8
というものでした。
これをブロック図で確認したところ、下図のように接続されている事が分かりました。



これで一件落着

・・・・ではない。

マニュアルのブロック図のページをあと1ページめくって見ると・・・

はい。こちらが次のページ。
なんだか、違うブロック図が出てきましたw



一体これはどういうことでしょうか?

CPUによって使用できるPCI Expressスロット数の上限が違う

これはどういうことかと言いますと、
  • 使用可能なPCI Expressスロット数の上限は
  • 搭載するCPUによって違う
のです。
  • 最初のブロック図は、44レーン対応CPU搭載時のブロック図であり、
  • 上記のブロック図は、28レーン、16レーン対応CPU搭載時のブロック図
になります。
本当はPCI Expressが20レーン必要(例えば PCI Express x4 を5本とか)なのに、16レーン対応CPUを購入してしまうと20レーン使えなくなります。

CPUを選択する

では、どうやってそのCPUが使用可能なPCI Expressスロット数の上限を確認すれば良いのでしょうか。

CPUの種類を確認する

まずはマザーボードが搭載可能なCPUの種類を確認します。
マニュアルには、以下のように書かれていたり。



ブロック図には「Skylake-X」などと書かれています。


Intel ARKで確認する

これをキーワードにIntel ARKと呼ばれるデータベースから検索します。
Intel ARKのページに検索フォームに"Skylake"と入力して検索をします。


すると、SkylakeのCPUが列挙されます。この中の"X シリーズ・プロセッサー"が選択対象のCPUです。


適当なCPUをクリックします。
するとCPUの詳細情報が表示されますが、下の方にスクロールするとPCI Expressレーンの最大数が記載されています。

Core i9-9960Xは、44レーン


Core i7-7800Xは、28レーン


このようにしてCPUがサポートしているPCI Expressのレーン数を確認します。

まとめ

では今日はこのあたりでまとめです。
  • 使用できるPCI Expressのレーン数上限は、マザーボードの設計でも決まるが、CPUでも決まる
  • CPUがサポートしているPCI Expressのレーン数はIntel ARKで調べる
今回で、NI P2Pを普通のマザーボードで使うための選定方法については、すべてご紹介できました。
次回は、間違いやすい点をご紹介します。
私たちドルフィンシステムは、ネットに書かれている2次情報・3次情報だけではなく、1次情報に遡って確認をしています。このような活動をベースにお客様の様々な要望に答えられるような知見の蓄積・環境の構築を行い、最適な無線システムを提案していけるよう努力しております。

SDRを用いた無線システムのご要望はドルフィンシステムへ。

以上、ドルフィンシステム福島でした。

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