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こんにちはドルフィンシステム福島です。
12月に入ってから本格的な冬になってきたようです。時々電動キックボードのLUUPに乗っているのですが、寒くて仕方がありません。
前回、USRPの制御を時間確定的に制御する Timed Commandについて紹介しました。
今回は、NI-USRPでTimed Commandを実際に動かしてみたいと思います。
Timed Commandが使えれば、
- 一定間隔で中心周波数を切り替える
- 一定期間で受信アンテナを切り替える
という事が可能になります。
USRPの制御を時間確定的に制御する Timed Commandについて (1)
http://mikioblog.dolphinsystem.jp/2023/11/usrp-timed-command-1.html
USRPの制御を時間確定的に制御する Timed Commandを動かしてみる (2)
http://mikioblog.dolphinsystem.jp/2023/12/usrp-timed-command-2.html
USRPの制御を時間確定的に制御するTimed CommandはStreamを制御できるか? (3)
http://mikioblog.dolphinsystem.jp/2024/01/usrp-timed-command-3.html
NI USRP-2922での動作確認
NI-USRPのサンプル "niUSRP EX Command Delay.vi"をUSRP-2922で実行してみます。
PlutoSDRからCWを出力しUSRPのCH0(RX1)を接続し、受信させたのが下図です。
CWを受信し0.25~-0.25の範囲で振幅しています。
Reconfiguration Gainを"6"にしてReconfigureボタンを押下すると、3秒後に振幅が倍ほどに広がりました。
GainがTimed Commandで制御されているようです。
コードとしては、Reconfigureボタンが押下されたら、niUSRP Set Command Time.viが呼ばれTimed CommandがUSRPに送信されます。
変更可能なパラメータ
実際に動作確認してみたところ変更可能な値は以下でした。
主にRFモジュールのアナログ周りの制御が可能です。
- Center Frequency
- Gain
- LO Frequency
- Active Antenna
※アナログ部分の変更にかかる時間は計測しておりません。
IQ RateやBandwidth, Host Data Type等のデジタル部分は、一度受信ストリームを止めないと変更できないようです。
USRP2での動作確認
弊社保有の各種USRPでも動作確認してみます。
まずはUSRP2。2010年発売のモデルで、もう13年前になるのですね。
動かしてみるとエラーが発生しました、さすがに古い機体だけあって、サポートしていないと言うことです。
-1074118627
niUSRP Set Command Time.vi<ERR>A runtime or configuration error occurred.
Code: 3293
Details: RuntimeError: NotImplementedError: timed command feature not implemented on this hardware
USRP B200miniでの動作確認
次はUSB接続のUSRP B200miniで動作確認します。
エラーもなくGainの調整が利くものの、指定した時間ではなく即座に反映しているようです。
時間指定は出来なさそうなので、USRP B200miniでは周波数ホッピングを受信するアプリには使えなさそうです。
まとめ
- Timed Commandを使用することでRFのアナログ周りの設定値、中心周波数、LO周波数、Gain、アクティブアンテナを、時間指定して切り替える事が出来る。
- NI USRP-2922では正しく制御できたものの、USRP2やUSRP B200miniでは正しく動作しなかった。
以上、ドルフィンシステム福島でした。
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