vProを利用して手元のISOイメージをネットワーク越しにインストールする

こんにちはドルフィンシステム福島です。

前々回 vProを使用してリモートデスクトップ接続を行いました。

WindowsやUbuntu等のOSで提供しているリモートデスクトップ接続と違い、ハードウェアレベルで提供しているためOSを選ばず制御することができ、リモートでBIOSなども設定可能でした。

vProには"IDE Redirection(IDER)"という機能があります。

手元にあるISOイメージファイルをリモート制御するPCでマウント可能な機能です。手元にあるISOイメージをリモートデスクトップでインストールすることができます。

今回はこのIDERを使って、OSをインストールしてみます。


ネットワーク越しにISOイメージをマウントする

まずMesh Commanderで制御する側に接続し、リモートデスクトップ接続を行います。

"IDER"ボタンを押すと下図のようにダイアログが開くので、以下のように設定します。

  • Source : ISO & IMG from file
  • .ISO file : マウントするISOファイル
  • Start : On Reset

今回はUbuntu 24のISOファイルを選択しました。これでUbuntu 24のインストーラーがブートするはずです。

ちなみに.IMGファイルの方はフロッピードライブをマウントする際に使います。レスキューディスクをブートするときに使うのですかね?


次にマウントしたドライブから起動するように電源をオンします。Power Actionsnボタンを押して、"Power on to IDE-R CDROM"を選択してOKを押します。


すると下図のように"IDE-R"セッションが開始され、○○○ out.がカウントアップしていきます。手元のPCからリモート側に送信されているバイト数です。




・・・遅々として起動しません。

タスクマネージャを見ると、2~5Mbps程度で送信しているようでとっても遅いです。


16:50頃に開始して17:14に200MBほど転送したところでようやく下図のように何かが表示されました。
拡大すると"Ubuntu 24.04"と表示されているのが分かります。



とりあえずISOイメージがブートすることは分かりました。
ですがOSのインストールとなると一日かかっても終わらないかもしれません。

という訳で、ここで断念。

"Stop IDE-R Session"をクリックします。

すると、リモート側PCは突然ドライブが消されたのでインストーラーがエラーを起こしました。

ちゃんとドライブをエミュレーションしているんですね。


結論としては新規OSをインストールすることもできますが、OSが起動できなくなった際にレスキューディスクで起動する、等の利用方法が現実的なものだと思いました。

以上、ドルフィンシステム福島でした。





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