Linux版 LabVIEWでSDR開発を試して見る (2) Ubuntu LinuxをVMにインストールする

こんにちはドルフィンシステム福島です。

今回は前回の続きです。
Linux上でSDR開発環境を構築するための第一歩としてVMにUbuntu Linux 22.04をインストールします。

【前回 】Linux版 LabVIEWでSDR開発を試して見る (1)
http://mikioblog.dolphinsystem.jp/2022/04/linux-labviewsdr.html

VirtualBoxにUbuntu 22.04インストールする

VM上でSDR環境を作成する場合VirtualBoxがおすすめです。
USB 3.0デバイスを接続できるのが一番の利点です。VMWareではUSB 2.0接続のみ、WSLではUSRPが認識しませんでした(確か)。

今回はVirtualBox 6.1を使用します。

VirtualBox本体をインストールした後、機能拡張パッケージもダウンロードしてインストールしておきます。

インストールが完了したら仮想マシンを作成します。

タイプとバージョンは下図のようにLinuxとUbuntu (64-bit)を選択します。

メモリーサイズは8GBにしておきます。LabVIEWプログラミングの事を考えると出来れば8Gあると安心ですね。

ディスクは仮想ハードディスクを作成します。

仮想ディスクのファイルタイプはVDIを選択。

ストレージは可変サイズ。

ファイルサイズは40GBにしておきます。

ひとまずVMが作成できました。続いてVMの設定を行います。
設定ボタンを押します。

アサインするプロセッサ数はデフォルトの1では心許ないので、4にしておきます。

ストレージのコントローラーIDEで、前回ダウンロードしたUbuntu 22のISOを選択します。

ネットワークはデフォルトでNATになっているので、ブリッジアダプターにします。(私は分かり易いブリッジが好き)

USBインタフェースは、USB 3.0を選択しておきます。

設定が完了したら、VMを起動します。
マウントしたISOイメージからUbuntu インストーラーが起動します。あとはインストーラーに沿ってインストールしていきます。

Ubuntu Linuxの環境設定

各種アプリのインストール

インストールが完了したら環境を設定していきます。
まずメニューボタン(デスクトップ左下の9つの点)をクリックしてメニューを開き、"term"と入力して出てきたターミナル(端末)アイコンをクリックします。

$ sudo apt-get udpate

もし「E: dpkg は中断されました。問題を修正するには 'dpkg --configure -a' を手動で実行する必要があります。」

と表示されたら、

$ sudo dpkg --configure -a

を実行する。

$ sudo apt install net-tools openssh-server
$ sudo systemctl start sshd.service
$ sudo systemctl enable sshd.service
$ sudo apt install build-essential dkms linux-headers-$(uname -r)

IPアドレスの設定

デフォルトではDHCPになっているので、現在設定されているのIPアドレスとデフォルトゲートウェイを調べます。
端末で以下のコマンドを実行して調べます。

$ ip a

でIPアドレス。

$ ip route

でデフォルトゲートウエイを調べます。

$ nmcli -f ipv4

でDNSアドレスを調べます。

IPアドレスは固定する場合は、以下の通りに設定します。

右上のネットワークアイコン→有線 接続済み→有線設定→ネットワーク→有線→設定アイコン→IP v4→IPv4メソッドで手動を選択

• アドレス→192.168.xx.xx
• ネットマスク→255.255.255.0
• ゲートウェイ→192.168.xx.xx
• DNS→192.168.xx.xx

意外と長くなりましたので、今回はここまでにします。
次回はLinux版LabVIEWをインストールします。

まとめ

• VM上でSDR環境を作成する場合VirtualBoxがおすすめ
• VirtualBoxはUSB 3.0デバイスを接続できるのが一番の利点

以上、ドルフィンシステム福島でした。